■フルートの場合
ウィキペディアの「フルート」の発音原理のところを読むと「フルートの発音原理に関しては、大きくわけてふたつの説が存在する[2][9][10]」と書いてある。ということはいまだにこれだという決定的な原理がわかっていないということだろうか。YAMAHAのページではフルートの発音原理が紹介されているが、これはウィキペディアの2番目の説明に近いようだ。
篠笛やフルートの音は材料で変わるというのがわりと常識でフルートの選び方(材質による違い)のページの通りなのかはわからないが、そういう風に語られることが多い。
一方で変わらないという話もある。
フルートの真実 ~ 材質で音色は変わらない
http://homepage1.nifty.com/iberia/column_flute.htm(ページ消失)
ブラインドテストによると、フルートは材質で音色変化が認められない、という実験結論が出ていました。そんな話題を中心にフルートの真実をいくつかご紹介いたします。
ブラインドテストとは文字通り目隠しテストのことで、思い込みや先入観が排除されるためにより真実に近い答えが出せるというもの。
そういう素材が違うと知らずに聞いてみるテストだと、音の違いがわからないようです。
ブログ記事一覧|AKIRA F くまのブログ
http://ameblo.jp/sax-and-harp/entrylist.html
フルートの材質と音色
リンクをたどると出てくるこのブログも、14エントリーあって長いのだけど、入手可能な文献を読めば読むほど材質による音色の違いは小さい(楽器の寸法や奏者・吹き方の違いが大きい)と思いたくなる。
■篠笛のお話
篠笛でいうとこのページが詳しい。
篠笛の選び方と使い分け【その1】
http://yajikitajiji.web.fc2.com/index.html
篠笛の選び方と使い分け【その2】
http://yajikitajiji.web.fc2.com/shino2.html
篠笛初心者向けの解説をしているページで、その1はやってみればわかることを説明しすぎなきらいもあるが、初心者向きの情報としてかなり詳しい。
その2で「篠笛の材質による違い」に大胆に切り込んでいる。竹とプラスチックで音色は変わらないということを説明したうえで、じゃあなんで実際吹いてみたら明らかに違うような気がするのかも、ずばり説明されている。
そうは言っても,材質の異なる笛を吹き比べた経験のある人は,筒の材質の違いにより音色がかなり違うように感じられたことがあると思います。
ではなぜなのかというと、つまりは我々が素材の違いだと思っているものは骨伝導なんだそうだ。詳しくはリンク先を。
これは,主に骨伝導による効果と考えられ,聴き手には感じられない差です。骨伝導とは,筒の振動が下顎や指の骨を介して直接内耳に到達して聞こえる音のことで,普段感じている自分の声も同じ骨伝導によるものです。
吹いてみたらわかる、という体験的な感覚もこれを読めば思いっきり否定される。
■どっちなのか
・吹き比べれば違いが判る → 骨伝導の違いだけ
・録音してみれば違いが判る → 材質よりも形状の違いによるもの
といわれてしまえば、反論は難しいかもしれない。
いくつか反論にならない反論をあげておくと
・現実的にプラスチック篠笛よりも(ちゃんとした)竹の篠笛の方が音が出しやすくて吹きやすいことが多いために結果的にいい音が出しやすい
だから竹がおすすめという風になるかもしれない。
本人の気分は間違いなく竹の方が上がるのだから竹がいい。
ただ本当によく考えられたプラスチック管が登場したら話は変わってくるかも。
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