第5回 篠笛の音程が低いという悩み

 篠笛の音程が低い悩み第5回です。第1回から読みたい方は目次から飛んでみてください。


◆特注の笛

最後は裏技的に笛自体を変えてしまう方法です。笛師さんに最初から高めの音が出る笛を作ってもらうのです。

7本半とか7本と3分の1といった笛を見たことはないでしょうか。通販サイトの中古篠笛コーナーでたまに見かけたりしたことがあります。

私は依頼したことないですがおそらく既成の笛よりはお金がかかると思います。

◆高めの笛

と、そこまでしなくてもという場合もあると思います。

世の中の笛は西洋音階に調律されたものだったら442ヘルツを基準にしていると謳っているものが多いですが、私の経験上そのわりに高めに出る笛もあれば低めにでる笛もある気がしています。

私の知っている中では楽遂という笛は私でも高めの音が出せる音です。よってがんばらずに吹けるので余裕をもって演奏できます。

◆プラス1本

6本調子と7本調子の2人で演奏する。かなり特殊なケースかもしれませんが高めの人と低めの人が出会ってしまったら、少し歩み寄ればぴったり合ったこともありました。

というわけで以上です。

追記がありますのでラベルから飛んでみてください。

第4回 篠笛の音程が低いという悩み

音程が低い悩みの最後です。第1回から読みたい方は目次から飛んでみてください。

◆発音の場所が左より

ご存知のように笛の音程は歌口と穴の距離で決まります。だから7本調子より8本調子の方が音程が高いのですよね。


もしもその距離を同じ笛の中で多少変えることができたらどうでしょう。


特に歌口が楕円形の篠笛の場合、その中のどの辺で発音するかによって穴までの距離が変わり、右の方で音にならせるほどピッチは上がっていくみたいです。


◆笛に近すぎる


笛を内側に向けるとか、低めに構えるとかと似ているけどちょっと違うのが笛との距離感です。


少し笛から離れることをイメージしたほうがピッチが上がることがあります。


◆さらに笛を高く構える


笛を少し高めに構えることで音程を上げることができるということは、逆に言うと唇の位置を下げることができればもっと音程は上がるということです。


なぜ同じ笛なのに人によって音程が違うのか悩みに悩んで、結果思った事なんですが、人間の顔なんてそんなに大幅に違うわけではないのに出てくる結果が違うのはなぜかと言うと、おそらく違うのは唇の厚さぐらいだろう、ということになりました。


そしてあるとき思い切って唇を歌口の中に沈めるようにしたら唇が薄い人と同じようになるのではないかと思いつきました。


歌口を1/3から1/4ぐらい唇で塞ぐときに、 私はなるべく音程を上げるためにふさぐ面積が小さくなるようにしていました。当然吹きにくくはなります。それをやめて穴の中に唇を入れ込むようなイメージで乗せてみます。


この方法を試してみると、音程が少し上がりました。それいらい複数で合わせるのが少し楽になった気がします。


続きや以前の記事はラベルから飛んでみてください。

第3回 篠笛の音程が低いという悩み

篠笛の音程が低めに出てしまう悩みの第3回です。第1回から読みたい方は目次から飛んでみてください。


◆息が弱い

息は強く当てた方がビッチはあがります。この方法だけで全体的なピッチを持ち上げるというのは難しいのかもしれませんが、ここぞという時に息の強さでピッチをコントロールするというのは重要でしょう。

◆楽器が冷えている

管楽器は温度が上がればピッチが上がるようになっています。これすごく重要です。演奏前に念入りに楽器を温めておけば特に出だしの部分で伴奏や他の篠笛に合わせることができるようになります。

笛の穴を全部塞いで歌口から温かい息を吹き込んだり、管を手でこすって摩擦で温度を上げたりしましょう。

長い時間篠笛を吹くケースでは管が温まる程ビッチが上がっていくので、低すぎて困るということは減っていきます。

さらに次からは本やネット記事ではあまり見たことのない方法です。ラベルから飛んでみてください。

第2回 篠笛の音程が低いという悩み

笛の音程が低い問題の第2回です。第1回を読んでいない方は目次から飛んでみてください。


笛の音程が低めに出てしまう原因を探っていきましょう。

 ◆笛の位置が低い

自分の口に対して笛をあてる位置が低いと音程は低くなります。少し上に上げてあげると改善する場合があります。


とはいえこの方法にも限界はありますのであまり無理せず他の方法も試しましょう。


◆歌口をふさぎすぎている


一般的な教材には歌口を、唇で1/3から1/4ぐらい塞ぐと書いてあります。つまり若干の調整の余地があります。


穴をあまり塞がない方がピッチを上げることができるはずです。


といっても限界があります。


まだこの部分を急に変えると音が出なくなってしまう場合もあるので、余裕のある時にじっくり取り組みましょう。


本当はエッヂに自分が近づいたほうがいい音が出る気がするのに、離れないとピッチが下がってしまうことにはずいぶん悩まされました。

他にも音程を上げる要素はあるので次回書きます。ラベルから飛んでみてください。

第1回 篠笛の音程が低いという悩み

篠笛を吹いていると自然と基準よりビッチの高い音が出てしまうという人に会ったこともありますが、 私の場合はピッチが低いことでずっと悩んでいます。

CD の音と合わせていて7本調子の音だなと思っていたら、実際は6本調子の音だったということもあります。

なぜ人によってこうも音程が違ってくるのでしょう。

一人で篠笛を吹くときはそれなりに気持ちよく演奏することができるのですが、伴奏と合わせたり二管以上で演奏するときはピッチが低いことばかり気になってしまって、当然音色は悪くなりますし集中もできません。

そんな私が今までに考えたり教えてもらったりしたピッチ改善法を紹介します。

以前書いた記事のリライトでもありますが内容はいくらか追加してあります。

◆原因が笛にないこと

前提としてピッチが低い原因が笛そのものにはない場合の話です。 a さんと b さんがいて笛を交換してもやっぱり高い人は高い低い人が低いという場合です 。

◆メリすぎている

メリカリという名称はもちろん知っていますね。管を内側に向ければ(回せば)音程は下がり、外側に向ければ音程が上がるというやつです。

もしもこれだけで音程を改善できたら、何も悩むことはないと思います。きっとこんなページを探してきた人は、基本の教科書には書いてあることは試したと思います。

それでもダメだったという人のために、次回から別の方法をいくつか紹介します。 

ラベルから飛んでみてください。