これがいいものなのか悪いものなのかいまいちよくわかりませんでした。もちろん良いレビューもたくさんありますが、そのほとんどは「音が出た」とか「これから音出せるようにがんばります」というものばかり。ある程度吹ける人のレビューがほとんど見当たりません。
私は音は難なく出せますし、職人の作った本格的な篠笛をよく吹いています。また安価な篠笛たちも好きでかつてはスズキの銀鈴も持ってましたし、入手可能なプラスチック製の篠笛をほとんど購入して所有しています。
そんな私もFURYUを入手できたのでここでレビューしてみたいです。
先に一言でまとめると、音は出しやすいし音程もいいけどただそれだけだなあ、という感想です。
◆見た目と質感
手に入れたのは八本調子のものです。竹製であるのが大きな利点ですが、表面はつるつるテカテカしていてあまり竹らしくない印象。巻きも黒いビニールなので藤巻きのような楽しさはありません。
◆音だし
音は出しやすい方だと思います。出しにくいということはありません。
◆あなと押さえやすさ
ドレミの笛なので穴は等間隔でなく大きさもまちまちです。とくにFURYUはミファの穴が近いため慣れないと戸惑うのと、これに慣れると他の笛が吹きにくくなるかもしれません。八本調子は短いのでとくにそう感じます。
◆音程
意外に良いです。西洋音階のドレミの音が出せます。
スズキの銀鈴という笛はここが弱点で、とてもチューナーで調律した感じがしませんでした。恐らく1本1本の太さを無視して基準の笛に近い場所に開けてるだけだったと推測します。
FURYUはちゃんとしてるので、音源に合わせて吹いても「吹く人が確かなら」音痴になることはないです。
◆まとめ
わるい笛ではないけど音程と音のだしやすさ以外に特筆すべきところがない笛だなあと思ってしまいます。
音色・見た目・愛着のことを考えると、初心者で始めて篠笛を買うというような場合なら最初から日本の職人が作った笛をおすすめしたいです。
一般的に八本調子の笛は六本七本の笛より短いため篠竹も供給されやすいからなのか、ハ長調だから需要が高いためなのか、値段は安めです。
つまりFURYUとの価格差が1番小さいです。なので最初から日本の職人が製作した1万円程度の笛を購入したほうがいいのになあ、と個人的には思います。
ただ八本調子はあまりつかわないけれど持っていると便利なので、調子を揃えるために欲しいというような「隙間埋め」場合はおすすめだったりします。
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