立平さんの環は購入不可避だった

クラウドファンディングでの販売に乗り遅れ、その後の無料配布などに当たることもなく、買わなくてもいいかなと思ったこともありましたが、プラスチック篠笛の記事を書いたりしているのだから比較対象として持っておいたほうがいいと思って結局購入しました。

環とは立平さんの開発した新素材篠笛です。

>既存の篠笛の製作過程で大量に廃棄されている竹クズと、グラスファイバーを混合した新素材の篠笛です。https://readyfor.jp/projects/shinobuerippeishinsozai

買ってよかったです。立平環。

すでにネット上にはすごい人たちのレビューがあるのですが、私なりに感じたことを記したいと思います。

結論から言うと、環すごく良いです。ただ立平さんがプラスチック篠笛の型を作ったのはものすごい素晴らしくユーザにとってありがたいことだと思いますが、竹くずを混ぜた新素材がとてもいい効果を出しているかはなんともいえなくて、まだ議論の余地があると思います。

環の第一印象は「太い」です。実際吹いてみると低音が豊かで鳴らしやすい。

なぜこの太さにしたんでしょう。たとえば子どもでも持ちやすいように穴の間隔を狭めるためとかなんでしょうか。もし低音重視のためだったとしたら、既存のプラスチック篠笛が低音を苦手としているのを意識したのかもしれません。

だから高音は慣れないと比較的響きにくいというほどでもないかもしれないけれど、コントロールが難しいというか吹きすぎてしまいがちというか、私は慣らしが必要でした。

音程は非常によくドレミに調律されています。そこにはこだわっているんじゃないかと思います。私は普通に吹くと少し低めに出るので環も順当に少し低めに出ます。

手に持った感じと吹いた感じがやや硬い気はします。生まれて初めて持った篠笛が環だったらどんなイメージになるんだろうかなと思ってしまいます。

その堅い印象のためか、吹きながら自分でもきれいだなと思える音を出すのが難しいです。というのも竹の笛だった自画自賛してしまうことがあるのです。だから初心者の人で環だけでっていうのはどうなんだろうとちょっと思ってしまいます。

竹の笛だったら多少の荒は素材が吸収してくれるような気がするのですが、環はその点ではプラスチック篠笛寄りという感じです。

八本調子で樹脂製といえば私はアウロスの秀山が好きです。秀山は税込みで2千円しません。

4千円の環とどっちがおすすめと言われたら、ちょっと難しいです。倍の価値があるかというと即答できない。というかそれくらい秀山が2千円で買えることがすごいのかもしれませんが。

だけど環がたくさん売れて若者にも篠笛が広まったら絶対面白いと思うので環に1票。

環の六本調子はないのか


きっと多くの人が八本調子じゃない環が欲しいと強く願っていると思います。

どうなのかなと思って最初のクラウドファンディングサイトを見ていたら

>プロジェクトが成功した場合は、六本調子の製作にも取り組んでいこうと思っています。

って書いてあるので期待できますね。

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