第4回 篠笛の音程が低いという悩み

音程が低い悩みの最後です。第1回から読みたい方は目次から飛んでみてください。

◆発音の場所が左より

ご存知のように笛の音程は歌口と穴の距離で決まります。だから7本調子より8本調子の方が音程が高いのですよね。


もしもその距離を同じ笛の中で多少変えることができたらどうでしょう。


特に歌口が楕円形の篠笛の場合、その中のどの辺で発音するかによって穴までの距離が変わり、右の方で音にならせるほどピッチは上がっていくみたいです。


◆笛に近すぎる


笛を内側に向けるとか、低めに構えるとかと似ているけどちょっと違うのが笛との距離感です。


少し笛から離れることをイメージしたほうがピッチが上がることがあります。


◆さらに笛を高く構える


笛を少し高めに構えることで音程を上げることができるということは、逆に言うと唇の位置を下げることができればもっと音程は上がるということです。


なぜ同じ笛なのに人によって音程が違うのか悩みに悩んで、結果思った事なんですが、人間の顔なんてそんなに大幅に違うわけではないのに出てくる結果が違うのはなぜかと言うと、おそらく違うのは唇の厚さぐらいだろう、ということになりました。


そしてあるとき思い切って唇を歌口の中に沈めるようにしたら唇が薄い人と同じようになるのではないかと思いつきました。


歌口を1/3から1/4ぐらい唇で塞ぐときに、 私はなるべく音程を上げるためにふさぐ面積が小さくなるようにしていました。当然吹きにくくはなります。それをやめて穴の中に唇を入れ込むようなイメージで乗せてみます。


この方法を試してみると、音程が少し上がりました。それいらい複数で合わせるのが少し楽になった気がします。


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