前回の続きです。
実は綺麗な音で録音できても篠笛の音色はまだまだちょっと物足りないところがあります。
重要なのはリバーブ(反響音)です。 楽器から発生した音が壁や天井などに反射して聞こえる音です。
もちろん小さな部屋でも反響してくる音はあります。 しかしやっぱり笛に合うのは音楽ホールみたいなリバーブです。
どんな楽器でも人間の歌でもリバーブをかければ音の印象が変わり、豊かで奥行きがあるような感じがしてきます。
中でも特に篠笛はリバーブをかけることによる効果が得られやすい楽器です。まったく印象が違うといっていいです。
と言っても実際に音楽ホールで演奏できる機会なんてそうあるわけではありません。だから機械の力を借りて人工的なリバーブを発生させるのです。
実はリバーブは何でもいいというわけではありません。
聞いたことがある話では、今ある最高の技術で作られたリバーブエフェクターは、本物の音楽ホールのような効果が得られる代わりに、スーパーコンピューター2台をフルパワーで動かすぐらいの計算能力が必要になるらしいです。
そこまでのものは必要ないと思われるかもしれません。何が言いたいかと言うと、クオリティが不十分なリバーブは世の中にたくさんあるということです。
少なくとも安いカラオケマシーンに付いているようなエコーは十分ではありません。あれは「うそリバーブ」「リバーブもどき」です。
本来は高度な計算能力が必要なことを上辺だけ真似してるだけに過ぎません。0.5秒で処理が終わるようなのもダメです。
パソコンを使うのでしたらリバーブをかけたらちょっと動作が重くなるぐらいのソフトを使って丁度いいのです。
これも前回説明したことと同じで、いまいちな環境で録音したものを聞いて自己嫌悪に陥ったりしてしまうのはあまりにもったいないので、ちょっといい機材を使うことを強くお勧めしたいです。
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