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みたいな押さえ方をする時のことを想像してみてください。手の形はどうなっていますか。
何気なく YouTube のとある篠笛の教則ビデオを見ていたら、 「指を浮かせるときはあまり離しすぎないようにしましょう」という説明がありました。理由は素早い動きをするためには距離が短い方が有利だからです。
私は篠笛では押さえない指をピンと立てることで、穴から出てくる音を響かせましょうという指導の方が馴染みがあったので、そういう考え方もあるんだと不思議な気持ちでした。
誤解がないようにしたいのは、どちらかの主張が間違ってると言いたいわけではありません。
篠笛って奥が深くておもしろいなと言いたいのです。
こういう一見矛盾する話が篠笛にはたくさんあります。私が聞いたことある話をいくつか紹介します。
1.穴を押さえる時は指を真っ直ぐにしましょう。指が曲がっていても演奏できますが、素早いフレーズには対応できなくなります。
2.穴を押さえる時は指を曲げて管を包むようにしましょう。指がまっすぐでも演奏できますが、素早いフレーズには対応できなくなります。
どちらも本気で信じられていることで、一見すると矛盾してるように見えます。 しかし理由が正反対なのが面白いですよね。
1.篠笛は水で濡らしては絶対にいけません
2.篠笛は演奏する前に水で濡らしましょう
これも本当にある話で、お祭りの時にバケツに水を張って篠笛を全体的に濡らしてから演奏する地域があるみたいです。Twitter で知りました。
ちょっと真似したくないですけど。
1.篠笛はリコーダーのように管の中に棒を入れて掃除してはいけません。中の漆を傷つけて楽器を壊してしまうかもしれないからです。
2.篠笛は綺麗に掃除することが大切です。
(有名な)〇〇の方達は笛の掃除をしていなかった。いや〇〇の方達は笛の掃除をしていた。という根拠を並べられるとどちらも正しいような気がしてしまいます。
私の場合はあいだをとってごくたまに掃除をしています。数年に1回ぐらいです。頻繁にはしません。汚れがたくさん出てきます。
1. 笛の練習をした後は袋にしまわないで乾燥させること。そうしないとカビが生えます。
2. 笛の練習をした後はビニール袋にしまってうるおいを保ちます。乾燥した笛は良い音が鳴りません。
これはその地域とか季節とかを考慮し保管場所の湿度を見て決めればいいことなのですが、誰かに言われたことをそのまま鵜呑みにしてはいけないということの好例だと思います。
二つ並べてみるとただの矛盾のように感じる人もいるかもしれませんが、一方の話だけしか知らないよりも両方の話を聞いてからの方が見えてくるものというのもあると思います。
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