今まで篠笛の3オクターブ目の音が存在していることは知っていたし、音を出せないこともなかったのですが、あまり必要なものだとは思っていませんでした。
だから吹きたい曲が呂の音がメインで演奏できるのなら、そういう風に採譜していました。
でもある時、甲高い音も魅力的だなと思って大甲にすっかりハマってしまったのです。
篠笛の1〜2オクターブは他の管楽器の人達がびっくりするぐらい素直な運指です。なにせ押さえた指を順番にひとつずつ動かせば音階になるのですからね。
しかし3オクターブ目の大甲だけはちょっと複雑です。
8 〇●●〇〇〇● ド
2. ●●〇●●〇〇 レ
3. ●〇●●〇〇〇 ミ
4. ●〇●●〇●〇 ファ
5. 〇●〇〇●〇〇 ソ
8の音がなぜこういう押さえ方なのかと聞かれてしまったら困ってしまいます。 よくわかりません。
ただ大甲の1じゃなくて甲の8と呼ばれるくらいよく使うものなので、あまり疑問に思ったことがないし、そういうものなんだと納得しています。
しかしながら2.からは法則性があって、3.もそうなのですが、普通の2(3)から1つ抜いた形になっています。
2 ●●●●●〇〇
2. ●●〇●●〇〇
3 ●●●●〇〇〇
3. ●〇●●〇〇〇
こう考えるととても簡単ですね。とても当たり前のように感じるかもしれませんが、私はそこまで想像力が働かなかったので最初のころはランダムな配列を暗記するような感じで覚えていました。
じゃあ大甲の4は
4 ●●●〇〇〇〇
4. ●〇●〇〇〇〇
としてもいいような気がするし、実際そう覚えても問題がなければいいのですが、
現実問題この押さえ方だと非常に音が出にくいので、より音が出やすいほうを標準としているのだと思います。
4. ●〇●●〇●〇
5.は普通の5から1を引いて1を足したような感じです。ということにして覚えた方がランダムの配列を覚えるよりは覚えやすいのではないかと個人的には思います。
5. 〇●〇〇●〇〇
大甲にはさらに6.と7.もあるのですが、私はあまり使ったことがないのでここでは割愛します。
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