解説 篠笛の材質について

■竹


篠笛の材料といえば竹です。女竹(めだけ)という名前なのに実は笹の仲間らしいです。だけど本物の竹と区別する場面はなさそうなので「竹」と言っていいと思います。

竹でないといけない理由はもちろん一番いい音色が出せるからというのが常識です。でも素材で音色は変わらないと本気で考えている立場もあるみたいです。

■木


木の篠笛もあります。意外ですが木を削る機械が発達したおかげで木の篠笛が作れるようになったみたいです。だから古より手作業で木の篠笛が作られていたわけではありません。

理想的な形が作る上に自然の風合いも得られるイイトコドリの木材ですが、弱点はあまり大きな音が出ないことと聞いたことがあります。実際に吹いたことがないので確かめてないですが。

■プラスチック


プラスチックなら理想的な形の笛を安価で大量生産につくれます。湿度変化や衝撃の影響を受けないので面倒なメンテナンスもなくどんな扱いでも耐えてくれます。温度変化で音程の影響を受けてしまうくらいです。

メーカーによって傾向がやや違うので、別ページにまとめました

音色は竹より落ちるというのが常識ですが、一切変わらないと本気で考えている立場もあります。

学校で使う教育用笛はありますが、職人がこだわりぬいて本気で作ったプラスチック笛というのはたぶんないのがやや欠点です。

■ガラス

透明なので見た目が美しいのと、音色もクリアなんだそうです。慎重に扱わないと割れます。

■カーボン


カーボン篠笛というのが通販サイトで確認できます。非常に高価なためなかなか手が出ないです。

■新素材


立平さんが作った環は、篠笛制作の際に大量に出る竹の粉を使った樹脂のようなもので作られています。

私も持っていますが新素材であることにメリットがあるか(竹の粉を入れた意味があるのか)まだよくわかりません。人気のあるだけあって良い笛だとは思います。

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