篠笛の音色を良くする方法 その1

篠笛の音色を良くすることに憧れます。音色さえ良ければ後はリズム感とか音程感が多少違っていても許されるような気さえしてしまいます。

でも演奏テクニックとしての音色改善をする前に、 ひとつの重大な事実を確認しなければなりません。

それは自分の演奏を自分で直接聞くことは無理ということです。

自らの演奏を自分で聞くことは不可能なので、当然ビデオカメラやオーディオレコーダーなどの機材を通して聴くことになります。

実はここに罠があって、録音機材を通した音を自己イメージにしてしまうととてもよろしくないのです。

デジタルものにあまり強くない年配の方だったら未だにカセットテープレコーダーを使っている人がいるかもしれません。

録音した音を聞いて自分の笛がこんなにつまらない音なのかとガッカリした事はありませんか。

どうも篠笛の音は、音色の成分のせいなのか音域のせいなのか分かりませんが、録音するのがとても難しくて並の機材では綺麗に録音することができません。

他の楽器の楽器だって人間の声だって録音すると変わってしまうものなんですが、特に篠笛の音色はかなり違うものに化けてしまう気がします。

Apple の iPhone はスマートフォンにしては高性能なマイクが搭載されていて、 うまく使えばなかなか高品質の録音をすることができます。

それでも個人的には篠笛の音色を綺麗に録音できるほどの性能はないと思っています。

では何ならいいのかというと、録音のためだけに作られた PCM レコーダーの2万円ぐらいの製品なら、まあこれなら直接耳で聞いたのと変わらないかなと思えるぐらいの録音をすることができます。

パソコンなどと組み合わせるマイクだったら1万円以上のスタジオ用のものを使えばそれなりの音作りができます。マイクには対応するプリアンプとインターフェースが必要なので、それも別途必要となります。

篠笛の練習のために高級機材が必要だと言いたいわけではありません。

上手く録音できていないだけなのにそれを自分の音だと思い込んで、自己嫌悪に陥ったり周りと比べてしまったりすることがあったら、あまりにももったいないと思うだけです。

長くなったので続きは次回に

篠笛の矛盾した指導!?【おもしろ】

●●〇〇〇〇●

みたいな押さえ方をする時のことを想像してみてください。手の形はどうなっていますか。

何気なく YouTube のとある篠笛の教則ビデオを見ていたら、 「指を浮かせるときはあまり離しすぎないようにしましょう」という説明がありました。理由は素早い動きをするためには距離が短い方が有利だからです。

私は篠笛では押さえない指をピンと立てることで、穴から出てくる音を響かせましょうという指導の方が馴染みがあったので、そういう考え方もあるんだと不思議な気持ちでした。

誤解がないようにしたいのは、どちらかの主張が間違ってると言いたいわけではありません。

篠笛って奥が深くておもしろいなと言いたいのです。

こういう一見矛盾する話が篠笛にはたくさんあります。私が聞いたことある話をいくつか紹介します。 

1.穴を押さえる時は指を真っ直ぐにしましょう。指が曲がっていても演奏できますが、素早いフレーズには対応できなくなります。

2.穴を押さえる時は指を曲げて管を包むようにしましょう。指がまっすぐでも演奏できますが、素早いフレーズには対応できなくなります。

どちらも本気で信じられていることで、一見すると矛盾してるように見えます。 しかし理由が正反対なのが面白いですよね。

1.篠笛は水で濡らしては絶対にいけません

2.篠笛は演奏する前に水で濡らしましょう

これも本当にある話で、お祭りの時にバケツに水を張って篠笛を全体的に濡らしてから演奏する地域があるみたいです。Twitter で知りました。

ちょっと真似したくないですけど。

1.篠笛はリコーダーのように管の中に棒を入れて掃除してはいけません。中の漆を傷つけて楽器を壊してしまうかもしれないからです。

2.篠笛は綺麗に掃除することが大切です。

(有名な)〇〇の方達は笛の掃除をしていなかった。いや〇〇の方達は笛の掃除をしていた。という根拠を並べられるとどちらも正しいような気がしてしまいます。

私の場合はあいだをとってごくたまに掃除をしています。数年に1回ぐらいです。頻繁にはしません。汚れがたくさん出てきます。

1. 笛の練習をした後は袋にしまわないで乾燥させること。そうしないとカビが生えます。

2. 笛の練習をした後はビニール袋にしまってうるおいを保ちます。乾燥した笛は良い音が鳴りません。

これはその地域とか季節とかを考慮し保管場所の湿度を見て決めればいいことなのですが、誰かに言われたことをそのまま鵜呑みにしてはいけないということの好例だと思います。

二つ並べてみるとただの矛盾のように感じる人もいるかもしれませんが、一方の話だけしか知らないよりも両方の話を聞いてからの方が見えてくるものというのもあると思います。 


【悩み】篠笛の大甲の運指は複雑で感覚的に覚えられない!

今まで篠笛の3オクターブ目の音が存在していることは知っていたし、音を出せないこともなかったのですが、あまり必要なものだとは思っていませんでした。

だから吹きたい曲が呂の音がメインで演奏できるのなら、そういう風に採譜していました。

でもある時、甲高い音も魅力的だなと思って大甲にすっかりハマってしまったのです。

篠笛の1〜2オクターブは他の管楽器の人達がびっくりするぐらい素直な運指です。なにせ押さえた指を順番にひとつずつ動かせば音階になるのですからね。

しかし3オクターブ目の大甲だけはちょっと複雑です。

8  〇●●〇〇〇● ド
2. ●●〇●●〇〇 レ
3. ●〇●●〇〇〇 ミ
4. ●〇●●〇●〇 ファ
5. 〇●〇〇●〇〇 ソ

8の音がなぜこういう押さえ方なのかと聞かれてしまったら困ってしまいます。 よくわかりません。

ただ大甲の1じゃなくて甲の8と呼ばれるくらいよく使うものなので、あまり疑問に思ったことがないし、そういうものなんだと納得しています。

しかしながら2.からは法則性があって、3.もそうなのですが、普通の2(3)から1つ抜いた形になっています。

2  ●●●●●〇〇
2. ●●〇●●〇〇

3  ●●●●〇〇〇
3. ●〇●●〇〇〇

こう考えるととても簡単ですね。とても当たり前のように感じるかもしれませんが、私はそこまで想像力が働かなかったので最初のころはランダムな配列を暗記するような感じで覚えていました。

じゃあ大甲の4は

4  ●●●〇〇〇〇
4. ●〇●〇〇〇〇

としてもいいような気がするし、実際そう覚えても問題がなければいいのですが、

現実問題この押さえ方だと非常に音が出にくいので、より音が出やすいほうを標準としているのだと思います。

4. ●〇●●〇●〇

5.は普通の5から1を引いて1を足したような感じです。ということにして覚えた方がランダムの配列を覚えるよりは覚えやすいのではないかと個人的には思います。 

5. 〇●〇〇●〇〇

大甲にはさらに6.と7.もあるのですが、私はあまり使ったことがないのでここでは割愛します。 


【悩み】篠笛の大甲はうるさいのか?

 2022年の2月になってもなかなか終わらないコロナ禍ですが、今後のためと自分の楽しみのために笛を吹いています。 

最近のひそかなマイブームは大甲音です。今までは音が出るのは知っていたのですが、それを使う必要性というのがあまりよく分かりませんでした。

だからポップスや歌謡曲を吹く時に呂の音を使って演奏できるならそうした方が良いと思って採譜していました。

ところがある時急に大甲の2までくらいだったら使った方が綺麗に演奏できる気がするし、3もたまに出てくるぐらいだったらなんとかなるんじゃないかと思ったのです。

甲高い音が篠笛らしさなのかそれとも低い音が篠笛らしさなのか、永遠に決まらないテーマですよね。

そこで気になってしまうのは甲高い音を吹いた時に周りの人はうるさくないのかという問題です。

というのも吹いている本人は結構うるさいからです。

ただ録音して音量レベルを見てみると呂の音が小さめなのは確かなのですが、一番大きいのは甲の音の6や7あたりくらいで、大甲の音は特別爆音というわけではないようです。

また甲高い音ほど壁などの障害物に遮られやすいものなので、 家の外にいたら意外にうるさくないかもしれないという可能性はあります。

ただ本人の感覚的にめちゃくちゃうるさいような気がしてしまうんですよね。

特に大甲の4や5ばっかり吹いていると強烈です。

もしも誰か代わりの人に笛を吹いてもらって外から聞くことができたらとしたら真実が判明するのですが、なかなかできることではないので、仕方がないので練習する時間帯を気にするとかで気を使うことくらいしかできません。

第5回 篠笛の音程が低いという悩み

 篠笛の音程が低い悩み第5回です。第1回から読みたい方は目次から飛んでみてください。


◆特注の笛

最後は裏技的に笛自体を変えてしまう方法です。笛師さんに最初から高めの音が出る笛を作ってもらうのです。

7本半とか7本と3分の1といった笛を見たことはないでしょうか。通販サイトの中古篠笛コーナーでたまに見かけたりしたことがあります。

私は依頼したことないですがおそらく既成の笛よりはお金がかかると思います。

◆高めの笛

と、そこまでしなくてもという場合もあると思います。

世の中の笛は西洋音階に調律されたものだったら442ヘルツを基準にしていると謳っているものが多いですが、私の経験上そのわりに高めに出る笛もあれば低めにでる笛もある気がしています。

私の知っている中では楽遂という笛は私でも高めの音が出せる音です。よってがんばらずに吹けるので余裕をもって演奏できます。

◆プラス1本

6本調子と7本調子の2人で演奏する。かなり特殊なケースかもしれませんが高めの人と低めの人が出会ってしまったら、少し歩み寄ればぴったり合ったこともありました。

というわけで以上です。

追記がありますのでラベルから飛んでみてください。